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満月寺・門前磨崖仏
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満月寺仁王

 ホキ石仏や古園石仏のある丘陵の臼杵川を挟んだ向かいの小さな丘の麓の近くに満月寺がある。現在の満月寺は近年建てられたものであるが、その寺の建物の前に、仁王像が残っている。石像の仁王像は国東半島でよく見かけられるが、この像も国東半島の仁王像と同じように室町以降の作と思われる。風化が激しく、顔の表情ははっきりしないが、ウルトラマンに似た愛嬌あふれる仁王で観光客に人気がある。

 仁王像の東には満月寺の開基と伝える、蓮城法師と、その保護者と伝えられる真名長者(炭焼き長者)夫婦の石像が小さな龕に安置されている。仁王像と同じように室町以降の作と思われる。蓮城法師と真名長者は臼杵石仏の造顕者と伝えられている。

 他に、日吉塔と呼ばれる鎌倉時代の美しい宝篋印塔がある。


蓮城法師像

 

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門前磨崖仏

・大分県臼杵市大字前田字大日
・鉄道 JR日豊線「うすき」駅より大分又は野津・三重町行バス15分「白馬渓」 下車徒歩10分         
・自動車 国道10号線筒井大橋入口より県道臼杵・上戸次線を経て国道 502号線を東へ5q。 
 臼杵にはもう一つ平安後期〜鎌倉時代の磨崖仏がある。臼杵磨崖仏の北、臼杵川沿いの小高い丘の麓にある門前(もんぜ)磨崖仏がそれである。臼杵石仏の一部として国の特別史跡に指定されている。2mほどの如来形座像を中心に、下記のような像が残っている。不動明王以外は破損が甚だしい。

 定印如来形座像の左右に菩薩形座像と思われる像があり、三尊形式になっていたと思われる。面相も体躯もいたみが激しいが、堂々たる像で、臼杵の石仏群と通じるところがある。藤原時代の制作と考えられる。

 不動明王は像高150pの厚肉彫りの立像で、石仏には珍しい八頭身のすらっとした姿体である。鼻が欠けているが、保存状態はよく、木彫仏の様な写実的な磨崖仏である。鎌倉時代の作と考えられる。二童子が不動の左手に並んで配されているのが珍しい。













































 

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ホキ石仏 堂が迫石仏
山王山石仏 古園石仏



 

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