大和高原・室生の石仏1
青垣山に囲まれた奈良盆地の、東に広がる開けた標高
400〜500mの高原台地が大和高原である。 丘陵には茶畑、
点在する小さな盆地には水田が広がる、素朴な風土のひなびた高原である。 大和高原の南にも宇陀川、近鉄大阪線を隔て高原が広がっている。室生・宇陀地方である。 この地は ”闘鶏(つげ)の国” として、飛鳥時代から栄えた地で、 室生寺をはじめ、 神野寺など飛鳥・奈良時代の文化財を持つ古刹がある。 石仏でも 飯降磨崖仏という白鳳時代の石仏 (火災のため、ひどく荒れて像の判別もつきにくい。)がある。 その他、 大野寺弥勒磨崖仏をはじめとして鎌倉期の秀作の地蔵・阿弥陀・弥勒の石仏・磨崖仏が多くのこり、 石仏愛好家にとっては見逃せない地である。 |
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宇陀市室生区の石仏 |
桜井市東地区・宇陀市榛原区の石仏 |
参照文献 | 清水俊明 「奈良県史 第7巻 石造美術」 名著出版 |